2011年3月28日月曜日

岩手競馬一日も早い開催を望む


 3月27日(日)、岐阜県の笠松競馬場で第1回じゃじゃ馬ホースショーが開催された。内容は、27頭のポニーによる競馬で、ポニーの体高によってクラス分けされた馬と小学1年生から中学1年生までのちびっこジョッキーによって400m、600m、800mの距離を競い、決勝戦では金沢所属の「フラワーカンパニー(5歳)」と「辻加武斗」くんが総合優勝を果たした。
 その他、JRAの武騎手のサイン入りオグリキャップの勝負服やゼッケンのオークション等々、東日本大震災への義援金活動も併せて行われ、好天の中の一日を、大勢の人でにぎわった。
 と・・・イベントとしてはこのような状況であったが、そこに、岩手県盛岡競馬場所属の中国人である「陶 文峰(とう ぶんほう)」騎手もこの日は笠松競馬場の騎手としてイベントに参加していた。
 陶騎手は、盛岡競馬が5月中旬まで行われない事から一時的に名古屋や笠松競馬場で騎乗することとなっている。
 陶騎手には、まず、今回の災害発生に対し中国からの救援隊の派遣や特殊車両の提供など、一日本人として心から感謝している事を伝えた。陶騎手と話をしていて、岩手競馬の状況が厳しい事を知らされた。
 岩手競馬は水沢競馬場と盛岡競馬場を有するが、今回の大震災で水沢競馬場は被災。多額の改修費が見込まれる中、現在は開催不能状態。
 一方の盛岡競馬場は大きな被害は無いが、競馬開催は、被災地であるが故に開催延期状態(5月14日から開催予定)にある。しかし、競馬が開催されない事から競走馬を所有する馬主は、預託料がかさむ事もあり、西日本圏にある競馬場にどんどん移籍をすすめており、肝心の盛岡競馬が頭数不足で5月からの開催も危ぶまれている状態であるとのこと。
 また、馬がいなくなることで、仕事の無くなる厩舎従業員の生活は賃金の道を断たれ困窮を余儀なくされる。これも被災者といえるのではないか。
 「こんなときに競馬をやって・・・」と言われる方も多くいる思うが、競馬の本来の使命は、戦後瓦礫しかなかったまちの復興を競馬をはじめ競輪やボートなどの公営競技の開催により行い、その集まった資金を復興のために使ってまちが復興できたという歴史的事実がある。
 まさに、いま公営競技の出番である。被災地の復興のために支援競技を行い、資金だけでなく感動も提供して欲しい。
 陶騎手は最後に、「岩手競馬を助けて欲しい」と私に言った。
 私にできる事・・・・・とにかく行動しよう。

1 件のコメント:

  1. JPRA笠松ポニーレース実行委員会
    イベント自粛ムードが漂う中、無事開催できたことに関係者、ご協力頂いた方々に感謝致します。
    自分達にできることはないか・・・イベントを予定通り行い、震災支援の協力を求む事や皆さんを元気付ける話題を提供する事が私たちの選択でした。今後も馬業界は勿論、日本全体厳しい状況が続きますが、自分達にできる事を出来る限り行っていきたいと思います。

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