2009年6月30日火曜日

そのまんま・・・が良いのでは?

 いつになったら決断するのか?「もう少し待ったらもっと良くなる。もっともっと・・・」と考え続けて10カ月。すっかりタイミングを逃し、良くなるどころか、蟻地獄でもがいているようにしか見えない麻生政権と自民党。
 しかしここにきて、古賀選対委員長の行動から自民党が巻き返しに転じているように見える。
 それというもの、ご存知「そのまんま東」こと「東国原英夫」宮崎県知事の国政出馬への動向が、毎日のようにテレビ、新聞で報道されているからである。
 テレビ等のコメントでもいろいろと言われているが、「東国原英夫」宮崎県知事は知事就任の前から国政への野心はあったと思う。それはそれで良いが・・・。
 問題は、「宮崎をどげんかせんないかん」といって当選した知事が、任期半ばで「千載一遇のチャンス」とはいえ、まだ「良くなった」との実感の少ない宮崎を、県民を見捨てて、単なる480分の1の議員になってしまうことが宮崎のため、もっといえば地方分権の実現につながるのか?いささか疑問である。
 まっ、それはそれとして、この騒動。やはり、古賀選対委員長の戦略では??
 というのも、「東国原英夫」宮崎県知事の知名度はすごいものがあり、その人が、自民党に対して「総裁候補の一人に・・・」と条件を突き付けた訳ですからニュースにならないはずがないわけであり、その言動に対して、東国原知事本人はもとより、自民党の各議員の対応や、全国の知事さんの意見などが、毎日のテレビをジャックしているように見える。
 このことこそが、自民党の知名度アップの戦略ではないのか?このことで、与謝野大臣の迂回献金の話も沈下。すっかり、毎日のニュースに「自民党」という言葉が踊っている。
 また、もともとタレントである「東国原英夫」宮崎県知事だから、各局からの出演依頼が殺到し、それに当然のように応える。各局の視聴率は上がる。
 「東国原英夫」宮崎県知事もテレビ人間だから、それを利用して、全国知事会の要望内容を番組で細かくコマーシャルするなど、すっかりテレビを自分の政策発表の場にしてしまっている。
 このことには、マスコミもすっかり乗せられた。自民党が「東国原英夫」宮崎県知事に馬鹿にされているのではなく、古賀選対委員長と「東国原英夫」宮崎県知事にマスコミや国民が馬鹿にされているのではないかと、日々思うようになってきた。
 この騒動、どこでどう落ち着くのか?
 そして、宮崎県はどうなるのか?「東国原英夫」宮崎県知事という広告塔とスーパー営業マンを自民党に取られて、113万人の一国一城の主から、480分の1となる「東国原英夫」国会議員の力がどこまで宮崎に影響をもたらしてくれるのか?しかも野党で・・???
 「東国原英夫」宮崎県知事と同郷で、同年齢で、身内筋の私としては、期待が大きかっただけに、途中で投げ出すことへの不満と不安のほうが大きい。
 県民の知事に対する大きな支持率は、国政というステージではなく、県政というステージを望んでのこと。
 地方分権もわかるけど・・・・そのまんま、そのまんまで・・・。 

2009年6月21日日曜日

市民のために「チーム栗東市議会」を


 当市の3大課題の一つ「RD産業廃棄物最終処分場問題」について、RD最終処分場の周辺の6つの地区の自治会長で構成する「RD問題周辺自治会連絡会」の第4回の会合が日吉が丘自治会館で行われ、今回は、当市選出の2名の県議会議員、そして市議会議員との懇談ということで招かれ、懇談させていただいた。
 県議会議員は8:00~9:45、市議会議員は10:30~12:00という時間設定で懇談会は行われ、市議会議員の出席は19名中10名。うち、当会派は全員(3名)出席した。
 主催者の自治会の方々は、これまでから長きにわたりこの問題と取り組んでこられた方ばかりなので、この問題に対する思いも強く、当事者である知事をはじめとした県、そして、まったく県任せの市長への批判は当然のことながら、私たち市議会議員に対しても大変厳しいご批判、ご意見を頂いた。
 当然、その批判や意見は、10年以上この問題と取り組んできている自分の姿勢も反省するとともに、議会の在り方、責任を痛感させられた有意義な懇談であった。
 懇談の中でも話しをさせていただいたが、今回の懇談会でつくづく感じたことは、やはり、議会として「討議の場」が少ないこともこの問題の解決が進まない理由の一つであること。
 それは、私のマニフェストにも掲げていることだが、「議員同士が責任を持って自由に討議する議会」になっていないということである。
 本来、議員は、市民の多様な声を代表し、自ら議案を提案し、自治体運営全般について討議し、地域の意思決定を行っていく場をつくり出すことが仕事なのだが、同じ自治体の議員同市が地域の様々な課題についてほとんど「討議」をしていない。
 例えば、この産廃問題も10年を超える市の問題であるにもかかわらず、違う政党や違う会派の議員同士でこの問題について討議したことはほとんど無い。
 隣の議員がある課題についてどのような考えを持っているか理解するのは、本会議の中で行う「討論」という限られた場所であり、採決の最終局面という時間帯でしかないということ。その他は、議案に賛成か反対かという単純な結果だけを知るしかない。
 もっと議員として、「討議」という形で、まちの課題について意見交換や討議をしておくことで、議員同士の課題に対する認識も深まるし、見えなかった課題も見えてくると思う。
 市民にも意見の違いがあるように当然議会にも様々な意見があっていい。
 しかし、その意見の違いを乗り越えなければ解決しない問題もたくさんあるのである。
 厳しい財政問題、新幹線新駅中止による新たなまちづくりプラン、そしてRD産業廃棄物最終処分場問題という大きな課題を抱える栗東市。
 RD産業廃棄物最終処分場問題では、10年を経過する今日において、地域の歴史や事情を乗り越え、この連絡会の立ち上げに努力されている自治会長の姿をみると、栗東市の議会も、議会の責任としてしっかりと討議し、「チーム栗東市議会」としての力を発揮していくことが何よりも重要であると改めて感じる。
 
 いただいた意見や指摘をしっかりと議員としての活動とこの問題の早期解決のために活かしていかなければならないと改めて感じた。今回の企画をしていただきました「RD問題周辺自治会連絡会」の皆さんありがとうございました。