2009年5月30日土曜日

住民側の譲歩にも県の姿勢は変わらず

 かみ合わない。まったくと言ってよいほどかみ合わない。
 昨日、5月29日(金)19:30~21:30、栗東市中央公民館でRD最終処分場問題に関する周辺7自治会の住民を対象とした説明会が行われた。
 周辺7自治会は、自治会長をはじめ地元の方々の多くが参加した。また、周辺7自治会とは区別されている(県により)栗東市内の住民の方々は傍聴者という形で参加。
 県の資料に沿って担当者が説明。前回、4月30日と5月12日に行った周辺7自治会の説明会と同じ内容の説明と、今回は県の試案とはしながらも、新たに「中立的な第三者を交えた協議の場について」の提案であった。
 出席者からの質問は、いずれも「第三者委員会の設置」ではなく、やはり県との誠意ある直接協議の場を求める声が多く、相も変わらず県案である「よりよい現位置浄化策」を是とする県の姿勢に、傍聴席からも多くのヤジが飛ぶなど、とても正常な説明会、会議の場とは言えなかった。
 その中で、地元の7自治会のうち6つの自治会長で新たに組織された「RD問題周辺自治会連絡会」の総意として「有害物の除去」を求める声に、こRD問題にかかわる他の運動団体や地域組織の人たちも、同意する声が多くあり、住民が一定の譲歩をみせこの問題の早期解決を望む声にも、県は「有害物の除去を求められるが、全体的に有害物が混ざっているこの処分場においては、除去とは全量掘削・除去を意味し、それは400億円の高額な経費となることで、合理的なことではない」と突き返すなど、以前とまったく変わらぬ県の姿勢に情けなさを感じた。
 問題発覚から10年。結局は、県の不作為や県の対応のまずさから拡大し、遅れている問題である。
 嘉田知事は、対話を基本とするとしており、マニフェストにも有害物の除去は謳ってある。滋賀県のトップリーダーは、これまでの県の行政対応を猛省し、積極的で誠意ある対応を1日も早く実行すべきである。
 ただ、一つだけ光明が見えたように感じたことは、これまで様々な理由から一つになれなかった周辺7自治会のうち7自治会(残る1自治会も有害物の除去には賛同)が一つになったことと、その他の運動団体が周辺7自治会の意向に賛同の意向を示してくれたことは、今後の対応に大きな力になることだと思う。
 

2009年5月11日月曜日

小沢代表辞任?ふざけんじゃない!!

 全く持って情けない!なんで今辞任なのか?
 小沢さんには、最後まで民主主義の本質を守るために戦って欲しかった。
 もし辞任するにしても、衆議院の解散がはっきりしてからにして欲しかったし、少なくとも、13日の党首討論後にしてほしかった。
 民主党内に「小沢辞任」を求める声が多かったのも事実だが、「挙党一致の為」を理由としているが、まったくもって理由にはならないと思う。それはそもそも民主党の成り立ちそのものが、自民党政権ではいけない、官僚体制ではいけない、国民の生活が第一、ということだけ(大切なことですが・・・)で集まった集団なのだから、細かなことまで一致を求めてはいけないと思う。
 世の中には、不平や不満はいっぱいあるが、細かな違いはあっても何を目的に戦うか。「目的」の達成の為に、小沢辞任論に賛同する民主党国会議員には考えて欲しかった。目標をさており、戦略(選挙に勝つこと)だけが優先されたように見える。
 明日(5/12)から、マスコミは、あの西松事件当初の「小沢さん、なぜ辞任しないのですか?」から、「なぜこんな時に辞任するのですか?」、「西松問題の説明責任は?」との内容のインタビューの大合唱だと思う。また、「党首討論前の敵前逃亡では?・・・」との世論もマスコミによって形成されると思う。(これは事実として受け止められても仕方ない)
 そんなことぐらい、私のような末端の市議会議員にもわかる。
 しかし、今回の突然の小沢さんの代表辞任は、官僚、特に検察は、ホットしたことだろう。多分、小沢さんが辞任しないとなった時には、組織のトップや担当は、既に出世もあきらめ、それこそ退職はしないが、天下り先への左遷の覚悟はしていただろう(そこまで素直かどうかはわかりませんが)に、今晩はおいしい酒を飲んでいることだろう。(どちらが正しいか?このことは、たぶん、この件に関する裁判でわかるはず。時間はかかりますが、でもその時では”時既に遅し”なのですが)。
 また、自民党の麻生総理を始め、特に細田元官房長官の喜びようは見るに耐えないが、自民党の連中は、極めてうれしい、ある意味ほっとした顔は決して見せないように努力しながら、腹の中では、小沢辞任を祝っていることだろうし、「党首討論の敵前逃亡」を批判することでしょう。
 でもそんなことはどうでもよい。そんなことより、民主党は千載一遇の政権交代が大きく後退したのでは?と憂う。
 一般の有権者の方々は、テレビや新聞、ラジオなどから情報を得ることが普通であり、上述のようなマスコミの質問や当事者の発言を正確な情報と判断し、有権者個人の考えとして作り上げていくことだと思う。しかし、これまでネットの世界では違った。”小沢頑張れ”がほとんど。従ってで、すべての有権者のところにどれだけ正しい情報が流れ、どう判断されるのかは不明のまま。
 また、たとえ民主党が、代表を変えたとしても、その代表選すらたいした話題にはならず埋もれてしまうのではないか。
 いずれにしても、私自身は、今回の「小沢さんの秘書の西松問題」は、官僚の暴走だと思うし、日本の情報の取り扱い方については、大きな疑問を持った事例であることは確かだと思う。

 しかし、この辞任のタイミングは、”小沢さん、そりゃないよ”といった感じです。
 国民の多くが、いまの日本の社会の改善の為に、民主党に期待し、政権交代を願っており、国民も『小沢』を信じた。でも・・・・、結局、小沢さんは、突然辞任を表明。
 百戦錬磨の小沢議員。それなりの考えがあるにせよ、今回の判断は、あまりにも終始、わからないまま。
 結局、「小沢議員」のリーダーシップの限界なのか?がっかりだ・・ぁ。

 でも、下ばかり向いていられない。次なる一手。
 さあ、どうする、民主党。風は全く逆風となった。国民の為に、民主党政権実現の為にどう立て直すのか。
 嘆いていても進まない。新たなリーダーのもと、今回の「小沢辞任」に対する民主党支持者の不満をどう解消し、政権奪取へ結ぶつけるのか?一から出直しだ!!!いまなら、まだギリギリ間に合うのでは。